いろはにピアノ練習日記

50手前でピアノを再開した記録

懇願

さて、いよいよ発表会を辞退しよう!の日を迎えた。

 

どう伝えたら失礼にならないのか。

性格的には、嘘をつくのが嫌いなので、嘘は避けたい。

かと言って、最初から事細かに理由を述べるのも何か違う。

とにかく、誠意をもってお断りするのみなのだろうが、どう切り出すべきか。

 

色々シミュレーションするも、全くまとまらないまま、レッスン場所に着いた。

 

ツェルニーソナチネのレッスンは滞りなく行われ、ソナチネの最後の一音を弾いた直後、唐突にその時は訪れた。

次回からはソナチネはお休みで、発表会の曲をやるからどうしようか、みたいな流れになり、大慌てな私。

 

「あの…先生、ほんと申し訳ないのですが……発表会、今からでも辞退できますか?」

椅子に座ったまま手を合わせ、立っている先生を下から覗き込むように、懇願・拝み倒しスタイルで申し出た。

 

すると、先生は嫌な顔一つせず、なんだったら明るい声色で、まだ締め切ってないから全然大丈夫よ、本当に気にしないで。とおっしゃってくれた。

 

あー、ありがたやありがたや。

気まずくならなくて良かったよー!!

 

前回が嘘のように、帰りの足取りは軽かった。