いろはにピアノ練習日記

50手前でピアノを再開した記録

電子ピアノ購入から、教室へ通い始めるまで

2020年4月16日は、我が家に電子ピアノが納品された日であり、私のピアノ再開日にあたります。

そりゃもう、うっきうきで鍵盤に触りました。

そしてすぐ、不安に襲われました。

なぜって、想像をはるかに超える勢いで指が動かなかったのです。

 

どれくらい動かなかったかというと、ドレミファソファミレドを低速(♩=80を八分音符で弾くイメージ)で弾いても指が転ぶのです。

 

気を取り直して、電子ピアノの付録の楽譜をめくってみました。

 

「おー、懐かしい。人形の夢と目覚めかぁ。」

なんとなーく程度でなら弾けるだろうと思いきや。

 

・・・・・・

 

出だしっから本当に弾けませんでした。

右手の重音を、同時に押すことが一つもできなかったのです。

 

おわー!ちょっと待てー!!

もう電子ピアノ買っちゃったのにどうすんだこれ!!!!

 

納品までの間は頭の中で、いつかあんな曲やこんな曲を弾けるようになりたいだの、妄想がふくらみすぎていた私はノックアウト状態。

 

多分、ピアノを再開した人がいう「指が動かない」というレベルははるかに超越していたと思います。

そして、ある事が頭をよぎりました。

ピースができなくなっているのも関係あるのでは……。

ピースってそう、あれです、じゃんけんのチョキです。

 

とある病気になり、体重が20キロ程急激に減った時、脂肪と共に筋肉も大幅に落ちたのですが、きっとそれが関係してるのでしょう、その頃からピースができなくなったのです。

今はもう病気は寛解しており、日常生活を送る分には全く何の支障もないのですが、落ちた筋力は日常生活を送るのに必要な分しか戻っておらず、感覚的にはほぼ脂肪だけで元の体重以上になってしまい、、、汗

 

いやー……先は長いぞ。

 

ほどなくして、夫の実家や私の実家から色々な楽譜が送られてきました。

夫が持っていたハノンをめくって弾いてみましたが、2オクターブ行って帰ってくるころには、腕の外側はもうパンパン&激痛状態。

これはもう、脱力が、とか、そういう問題以前のような気がした私は、とにかく腕と指の体力そのものの回復を祈るような気持ちで、休み休み弾いていました。

 

あとは、近所の楽器店で購入したピアノ曲集から、弾けそうな曲を弾いていました。

いやまぁお察しのとおり「弾けた」とは言えたようなもんじゃなかったんですけど。

それでも弾かないことには指が動くようにはならないので、何曲かトライ。

 

まず、子供のころ弾いた物から

 

次に、無理だろうけど弾いてみよう!と思ってとりあえず通してみた曲

  • 大雷雨(ブルクミュラー18の練習曲より)←何の曲か分からないくらいの低速で
  • ワルツ イ短調 遺作(ショパン←装飾音符の弾き方がなんか違う、なのに正解がわからない
  • はじめての悲しみ(シューマン←美しい曲なのに……
  • 荒野のバラ(ランゲ)←亡きうさぎによく弾いて聞かせていた(うさぎにとってはいい迷惑)ので、私にとっては思い出の曲に。

 

とまぁ、1年近くかなぁ、あれこれ試すも、何一つ満足に弾けることもなく。

うーん……、練習曲やった方がいいんかな、と、

 

 

をスタート。

そして、ここで、独学の限界を感じるのです。

何に限界を感じたかって、指の形、これで大丈夫なのかな?という不安もさることながら、一曲ごとにどの程度弾けるようになれば次に行っていいのかが自分では分からない、という点が一番大きかったです。

ブルクミュラーはまだしも、ツェルニーなんて100曲もあるのに、このペースじゃ10年かかるのでは?と。

 

どうしたもんかと悶々とする中で、やっと教室に通う事を決心。

 

2022年1月16日。

とある検索サイトに載っていたピアノ教室に問い合わせ、体験レッスンを受けました。

そこでみて頂いたのは、

でした。

 

「緊張するけど、教わるって楽しいな~。」

 

弾きづらい箇所が見違えるほど弾きやすくなって、教わるとこんなにも違うものかと感動。

気さくでとっても優しい、多分年上の先生だし(いや、私は年下の先生でも全然いいんですけど、先生によっては、初心者おばさんを相手にするのってやりづらいんだろうなと思うので……)、自宅から20分くらいかかるけど歩いて通えるし。

 

何より、先生の手、小さそう!

私は手が小さいのでこの先間違いなく苦労するから、先生からご指導頂けるのは大きい!

 

体験後、なるべく早く返事をください、みたいに言われたけど、

「もう、他の教室の体験受けなくてもいいわ。」

と心の中で納得し、その場で即決。

 

 

そして現在。

ソナチネアルバム1と、ツェルニー30番に取り組み始めたばかりといったところです。

先生は、まずは色々弾かせてあげたいと思われているのかわかりませんが、曲の完成度はそこそこ、ちょっと経験した事のない進度で、毎回譜読みに四苦八苦しています。

 

あ。今ではピース(ちょき)を完璧にできるようになりました。
まぁ、そんなレベルです。